車のシートに関しては正直いって車検ではあまり検査されることはありません。
しかし正規品から事情があってシート交換をするドライバーも多いようで、質問を受けるのでこのページではシート交換についてよく聞かれることについてまとめてみたいと思います。
前提としてシート検査はあるのか?
車検ではたしかに車内の簡単な検査はあります。
- メーター回りの警告灯
- 灯火類のチェック
- クラクションが鳴るかどうかのチェック
などですが(詳しくは以下のページの外観検査の項目で説明をしています)、シートの検査というのはまず行われません。
シート回りでいいますと、シートベルト警告灯のチェックは割合厳しく、故障していればまず車検には通りません。
しかしシートベルトにガタがあったとしてもまず通らないことはありません。
参照
「平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる」
他社製のシートに交換すれば通らないのか?
車検においては
- シートが確実に固定されること
- 座席のスライド機構、リクライニング機構等は、全ての座席調整位置に保持できること
というような基準となっています。
一部の業者ではシートを正規品から変更しているだけで通らないとするところもあるようですが、ちゃんとしたディーラーでも正規品でなくても車検には普通に通してもらえると思います。
ただしシートが安定して固定されているかどうかは車検でも安全上でも非常に重要です。
他社製のシートにして、シートレールも変更するということまでは問題ありません。
しかし他社製の特殊なシートにして、シートレールをさらに加工しガタつくなど安定性に問題があるようなケースでは通らないことがあると覚えておいてほしいと思います。
理由はシートが正規品でなく、かつガタがあるというような理由で検査官の目に入れば通らないというように判断されることもあるということです。
シートにガタつきがあれば通らない?
正規品である普通のシートであれば検査官はシートに触りもしないという場合がほとんどです。
しかし正規品シートでないと検査官は慎重にチェックするという場合もあります。
正規品でないということがわかればガタつきや設置箇所のチェックも入ることもあるということです。
まとめれば
- 正規品であれば多少のガタがあっても車検では問題ない
- 正規品でなければガタつきがあったり、設置方法に安定性がないとされれば通らない
ということです。
レカロへのシート変更は通らない?
シートでよく質問に上がってくるのがレカロシートへの変更です。
一般に通らないという意見も多いのですが、それは以下のページにも説明をしていますが車検基準に沿っていないからです。
ディーラーに車検を出したとしてもレカロでも普通に通るようになっていますし、レカロはすなわち車検には通らないとするのは早計です。
後部座席保護パッドがあるなどとなっていれば車検で通らないというわけでもありません。
参照
「フルバケットシートをつけたまま車検に通ることはできないのか?」
シートを取ってしまうと車検に通らないのか?
その他に最初からあるシートをいくつか取ってしまうということもありますが、これも車検に通らないとなります。
シートを取って、構造変更申請を済ませれば車検証も替わり、その場合には公道を走行していても警察に捕まることもありません。
参照
車種によっては3列シートになっていて、3列目のシートだけ取りたいという場合もあるかもしれません。
この3列目のシートを取るということでも構造変更をしなければ車検には通らないとなります。
シートを取り、さらに構造変更申請も代行してもらえば数万円はかかってきます。
2シートをベンチシートにすれば車検に通らないのか?
2シートからベンチシートにするという場合もありますが、これも条件を満たせば通るとなります。
- 定員を増やさないこと
- そのためにベンチシートの真ん中にアームレストを設置する
- またしっかりとベンチシートが固定されていること
この3点をクリアすればまず車検では問題ありません。
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