昔から
「車検はガソリンを満タンにして出してはいけない」
と言われます。
業界的にはそこそこ有名な格言ですが、何かの拍子に満タンのガソリンで車検業者に車を出してしまうこともあるかもしれません。
車検で多少はガソリンが減って納車されてくることはありますが、激減して返ってくるということもあります。
今回はこの理由と対策について説明をしたいと思います。
車検で出すとガソリンが減る理由
いくつか理由はありますが、
- 認証工場で車検場まで運転するときに減る
- 正常な検査でも整備の確認のためにガソリンが減ってしまう（たとえば実走）
- 悪質な業者だと自分たちの用事で顧客の車を使用する
主にこのようなものが考えられます。
今まで聞いてきた話では、10リットルや20リットルもガソリンが減ったということもあるようです。
認証工場であって、地方という場合には車検場まで車を運ばないといけません。
指定工場だと自社内のラインを通すことで車検は完了させることができますが、認証だと国の車検場に持ち込まないといけないのです。
地方だと車検場まで片道100キロというところもあり、再検となるとこの倍の距離分のガソリンが減ることはありえる話ではあります。
参照
「車検の合格基準にも影響する指定工場と認証工場との違いとは？」
2つめの実走確認というのはブレーキの様子を整備後に確認することです。
車の状態によってはこの実走でややガソリンが減ることはあります。
3つめは犯罪的に感じます。
ガソリンが満タンだと悪質な車検業者だと用事でちょっと使わせてもらうというところもないとは否定できません。
ディーラーや車検専門フランチャイズなど名前もあって、ネットで口コミも公開されやすければさすがに用事で使われるということはないと思いますが、個人的な業者だと悪質なところはまだないわけでもありません。
参照
ガソリンが減ったときに悪質業者かどうかをチェックする方法
まず
- 認証工場かどうか？
- 減ったガソリンの量はどの程度か？
この2つを確認します。
指定工場の場合にガソリンが10リットルも減っているのは異常で、この時点で悪質と確認できるでしょう。
認証工場の場合には車検場までの距離を測ると、あとは減ったガソリンの量と比較すればやはり悪質かどうかは判断できます。
このような思考過程で疑惑があれば車検業者に返金を求めても良いでしょう。
特に納得いくような妥当な理由もなくガソリンが減っている場合には犯罪の要素もあります。
車検での業者の選び方
いかに看板の立派であっても、また全国展開をしている業者であってもドライバーとしては信頼できるかは非常に重要なことです。
車検業者の悪弊といえば必要のない部品交換や整備をして売上を釣り上げるという方法ですが、以下のページを見積もりと比較してどの程度儲け主義かどうかを見極めることも1つの方法です。
参照
また以下のようなページに該当しているところがないかどうかもチェックしてほしいところです。
参照
「危ない車検業者」
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