車検のホイールについての保安基準をまとめる

 

車検ではごくまれにホイールで通らないという車も出てきます。

その多くはタイヤがはみ出しているなどといったタイヤ関連で落ちるということです。

ただしホイールの保安基準について今から説明をしていきますが、そこまで厳格なものではないので普通に使用している車であればまず問題はないのではないかと思います。

 

車検とフェンダーからはみ出したホイールやタイヤ

 

一番問題になりやすいのはタイヤやホイールがフェンダーから出ているというケースです。

結論からいいますと

 

「タイヤの最上部と前30度、後ろ50度の部分がフェンダーから出ているかどうか?」

 

という基準で判断されます。

 

検査規程5-26

 

この斜線の部分のタイヤやホイールがフェンダーから出ていれば通らないとなります。

詳しくは測定方法も含めて以下のページで説明をしています。

 

参照

車検ではタイヤのはみ出しがあれば通らない?

 

インチアップしたホイールは車検では通らない?

 

タイヤやホイールを変えるという場合もありますが、

 

  • フェンダーからタイヤとホイールが出ないこと(上記の図を参照)
  • ホイールをいっぱいに切ってもフェンダーなどに当たらないこと
  • 大きなメーター誤差を生まないこと

 

この3つを満たすかどうかで車検では判断されます。

メーター誤差とは車検のスピードメーター検査でタイヤサイズが変わることで実際の速度とメーター表示に誤差を生み、この検査に通らないということです。

ある程度は上下の誤差を最初から車検では設定してくれていますが、それを超えるインチアップでは通らないということもあります。

詳しくは以下のページで許容量を説明していますが、タイヤやフェンダー交換時にはチェックしておいてほしいと思います。

 

参照

車検ではタイヤサイズ変更をすれば通らない?

車検ではスピードメーターに誤差があっても合格する理由

 

車検とホイールの傷

 

ホイールも消耗品の1つで、まれに

 

  • 傷がつく
  • さびる

 

など損傷をすることもあります。

車検に出したときに業者からホイールの交換を勧められることもありますが、基本的にはホイールの交換はしなくても車検には通ります。

事故でホイールが変形してというような場合でなければ廃車まで基本的にホイールの交換はしなくても問題ないでしょう。

 

参照

車検でのタイヤ交換の目安時期とその費用

 

車検とホイールスペーサー

 

ホイールスペーサーもよく車検に落ちやすい項目といって良いです。

ホイールが外に出る度合いによって落ちるとなります。

詳しくは以下のページで説明していますが、プラス4ミリまでにしておくと良いでしょう。

それ以上は構造変更も必要になってきます。

 

参照

ホイールスペーサーがあれば車検に通らないことがある

車検の構造変更とその費用相場とは?

 

車検とホイールアライメント調整

 

車検ではサイドスリップ検査という検査項目があります。

これは車がまっすぐに進むかどうかを見る検査ですが、ホイールアライメント調整をしないで車検を受けると微妙に通らないという場合も出てきます。

普通に2年走行していると側溝やタイヤが摩耗するといった簡単なことが原因でアライメントが狂い車検に通らないということがあります。

 

参照

車検でアライメント調整をされることが当然なのか?

 

車検とホイールの刻印

 

ホイールにはよく見ればJWL(国土交通省の品質合格マーク)という刻印がなされています。

これもなどで刻印が見えなくなっていたり、薄くなっているということで車検に通らないということも出てきます。

ただし見えずらいということで車検に通らないと業者にいわれた場合には主観的な判断もありえるので、別の車検業者に出せばすんなりと通ることもあります。

 

JWLのないホイール規格は車検に通るのか?

 

たとえば輸入ホイールなどでは現地の規格や刻印がなされたものとなっていることが多いと思います。

一見問題がないように思いますが、日本の車検ではあくまでもJWLの刻印があるかどうかで判断するとなっています。

車検では最初の外観検査で輸入ホイールなどJWL刻印のないホイールは通らないと判断されることがほとんどだといえるでしょう。

 

ホイールナットがホイールから出ていれば車検に通らない?

 

これも一部のドライバーに聞かれることもありますが、基本的には通ると考えて良いでしょう。

新車の段階で仕様として最初からホイールナットが出ている車もあります。

そのため基本的にはホイールナットが出ているということで落ちることはまずないでしょう。

あるとすればその出ている度合いが大きく、上記のフェンダーから出ているかどうかの検査で落ちるという場合ですがまれなので通常は考える必要はないと思います。

 

車検ではホイールバランスの検査もある?

 

車検業者に車を出すとホイールバランスの調整も必要と言われることもあります。

これは車検に通すと意味でなく、事故予防や燃費向上という意味での点検整備と考えると良いでしょう。

 

  • タイヤの片減りなどが起こる
  • 燃費が悪くなる
  • ハンドル操作が不安定になる

 

ということがホイールバランスの悪さで起こることがあります。

この点検整備は数千円単位で行ってもらえるので車検とは直接関係ないかもしれませんが、車検のときに行っておくと良いでしょう。

 

車検ではホイールキャップは外しておく

 

ホイールの検査項目とそこまで関係ないかもしれませんが、ユーザー車検を行う場合には

 

「事前にホイールキャップは外しておく」

 

ということが必須となっています。

これはホイールのボルトを検査するので、事前に外さないとこの検査ができないからです。

自分でホイールキャップを外すのが難しいという場合には、車検日の朝にテスター屋さんに依頼して外しておいてもらいましょう。

車検場の検査官などは外す時間はないので、外していないとかなり現場で焦ることになると思います。

 

参照

ユーザー車検の前にはテスター屋を利用するほうが良いのか?

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