イカリングは車検に通るのか?

 

イカリングをつけたまま車検に出すドライバーもいると思いますが、正直いって車検業者次第で通るかどうかの判断は違ってくるといえます。

車検業者と国の車検場とのイカリングの判断の基準の違いについて説明をしたいと思います。

 

車検でのイカリングの保安基準

 

車検においてイカリングは車幅灯(保安基準第34条)に該当します。

 

  • 左右で2個または4個
  • 色は白、橙色ですべてのイカリングが同一色
  • 光度は300カンデラ以下
  • 5W以上30W以下
  • 照明部の最外縁は自動車の最外側から400ミリ以内
  • 照明部の上縁の高さが地上2.1メートル以下、下縁の高さは0.35メートル以上

 

またよく落ちる理由となるのは明るさではないかと思います。

左右で合計4個という場合でも合計でこの明るさの基準を満たせば問題はないはずです。

たとえばBMWなどだとデフォルトの状態でもイカリングとなっていて、保安基準対応車として販売されています。

ここからもイカリングがすべて保安基準外であって車検に通らないとはならないことがわかります。

 

イカリングは車幅灯と見られるかどうかがポイント

 

こうしてみれば車幅灯の保安基準はそこまで厳しいものではありません。

まず1つめのポイントとしてはイカリングが車幅灯として検査で認められるかどうかということです。

これについてたいていは問題ないのですが、ポイントとしてはスモールランプの箇所に装着すれば車幅灯とされることが多いです。

 

スモールランプとイカリングを併設する

 

また既存のスモールランプがあった上にさらにイカリングをつけるという場合には車検では微妙な扱いになります。

正直いって検査官次第で判断はかなり違います。

車幅灯に該当しないとされれば第42条のその他の灯火等の扱いになりますが、この基準を満たしても不合格判定をされることはあります。

何度もユーザー車検で通す気持ちがあれば運に任せても良いのですが、気力も時間もそこまで余裕がないという場合にはスモールランプを外してその場所にイカリングをつけるほうが良いと思います。

 

イカリングとスモールランプの色が異なる場合の車検の判断

 

併設自体がすでに車検に通りにくいと記載しました。

さらに

 

  • イカリング   白以外
  • スモールランプ 白

 

と異なった色とするような併設ですが、この場合にはかなりの確率で車検には通らないといえます。

この場合も併設をやめて、イカリングのみにするほうがまだ通りやすいと思います。

 

イカリングのオンオフと車検

 

オンオフを操作できるかどうかをイカリングでは気にするドライバーも多いのですが、基本的には車検では重要ではありません。

このオンオフよりも上記のような車幅灯の基準を満たすかどうかで考えるということで良いといえます。

 

イカリングは車検で通るのか?

 

上記のように保安基準自体はそう厳しいものではありません。

そのため通ることも多いわけですが、出す車検業者によって通らないとして入庫拒否されたりということも出てくることがあるということです。

よくあるのがディーラーにイカリングのまま車検に出すと通らないといわれてしまうパターンですが、イカリングがある種の車検のグレーゾーンに該当しているためだと思います。

ディーラーは指定工場であり、自社ラインで車検に通すことができます。

しかし下手に改造車を通すとあとで国の監査を受けて、指定の取り消しを受けるかもしれません。

そのため明確に保安基準に該当していないとしても通せるかどうか微妙な場合には、基本的に通らないと判断することが多いのです。

またディーラー等ではイカリングの明るさを測定する機械がないこともあり、これも原因となって通せると判断できないといわれています。

 

参照

車検の合格基準にも影響する指定工場と認証工場との違いとは?

保安基準と車検場の検査官のブラック判定の基準

 

もしこのように判断されれば

 

  • ユーザー車検をして自分で車検場に車を持ち込む
  • ディーラー以外の車検業者に出す
  • イカリングから正規品に戻す

 

というような対応が必要となってくるでしょう。

 

参照

平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる

車検を通す7つの業者を徹底比較

<スポンサード リンク>


車検サービスについて



整備能力の高さと、リーズナブルな費用とを兼ね備えた大手車検専門フランチャイズです。
立ち合い車検、整備士による説明とで明瞭会計を実現しています。
元整備工場が加盟しているので整備能力には定評があります。
⇒ ホリデー車検のレビューはこちらから
お宝車検
最大級の車検業者検索サイトです。
車検費用が最大82%オフの特典もあります。
車検とともに整備点検もついているので安心できる業者が多いです。
⇒ EPARK(旧:お宝車検)のレビューはこちら


元ディーラー整備士が公開する車検業者の選び方


元ディーラー整備士による車検業者の選び方