ツライチと車検の保安基準

 

ツライチを採用している車は街中でもよく見かけます。

いわゆるハの字のようにタイヤの下部が外側に広がったようなものです。

昔から改造の中では人気のある形です。

なぜㇵの字にするのかという疑問を持つ人も多いかもしれませんが、これは保安基準と関係しています。

つまりㇵの字にしないと車検に通らないということが関係しているのです。

 

ツライチと車検の保安基準

 

ツライチでまず注意しなければいけないのはタイヤのはみ出しです。

保安基準の第18条(車枠および車体)の検査規程5-26には

 

  • タイヤの中心から上にまっすぐに線を引く
  • タイヤの最上部と前30度、後ろ50度の部分がフェンダーから外に出ているかどうか?

 

というものがあります。

つまりタイヤの上部の部分はフェンダーから外に出てはいけないと解釈しても良いわけで、この点ツライチでも基準を満たせば車検に通るということになります。

ツライチではタイヤの下部はフェンダーから外に出ていることとなりますが、上部は出ていないからです。

わかりにくいという方は以下のページで図で説明していますので参考にしてほしいと思います。

 

参照

車検ではタイヤのはみ出しがあれば通らない?

 

車検の保安基準におけるフェンダーとツライチ

 

上記もツライチで関係しやすい保安基準の1つですが、あと関係しそうなものをまとめますと

 

  • タイヤの上部からフェンダーから出ないこと
  • タイヤがフェンダーに当たっていないこと

 

といって良いでしょう。

タイヤとフェンダーの間には指2本程度の隙間を必要としますので、この点は確認しておいてほしいと思います。

 

参照

車検のタイヤについての保安基準を解説

 

タイヤのはみ出しやツライチの判断は厳しいのか?

 

ネットでもいろいろな意見が出ているわけですが、ツライチの車検場での判断は厳しいと考えておくと良いでしょう。

たしかに

 

  • 車検場
  • 検査官

 

次第なところは多分にありますが、割合的にはツライチのタイヤを見てまず厳しめの判断になると考えておくと良いでしょう。

その場合ミリ単位で判断してくる検査官もいますので、少しくらいと思って身きり発射でタイヤやフェンダー調整をせずに受ければ車検に落ちる可能性もあると思っておいて良いと思います。

 

参照

保安基準と車検場の検査官のブラック判定の基準

 

ツライチではホイールも車検の判断基準に入るのか?

 

上記別ページに図を掲載していますが、タイヤのはみ出しでは

 

  • 糸の先に重りをつける
  • 糸の先がタイヤに触れるかどうかではみ出しを測る

 

ということになります。

このときにホイールもタイヤの上部に位置する部分は糸に触れてはいけません。

 

ツライチではモールで車検に通るのか?

 

タイヤのはみ出しでは

 

  • モール
  • 爪折り

 

といった対応方法で車検には通すのですが、個人的にはモールのほうが良いと思います。

専門の業者に代行してもらえば数万かかるかもしれませんが、上記の基準に沿って通らない場合には対応しておきましょう。

 

ツライチではディーラー車検では通らない?

 

ディーラーなどは指定工場といって自社ラインで車検を通すことができます。

しかし下手に緩い基準で車検を通すと指定工場の取り消しを受けることもあるので、基本的に車検場よりも厳しい判断をしてくることが多いです。

ミリ単位で言ってくることがあるので注意しておくと良いでしょう。

ツライチの程度によっては指定工場以外の認証工場か、ユーザー車検のほうが通りやすいと感じるかもしれません。

 

参照

車検の合格基準にも影響する指定工場と認証工場との違いとは?

平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる

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