本来あって良いことではないのですが、
「車検切れの期間に人身事故を起こしてしまう」
という場合もあるようです。
本人としては非常につらい気持ちになるのですが、自賠責保険は切れていなかったのでそこまで悪いことではないと思っていたというような感覚でいたという方もいるようです。
自賠責があっても車検切れだと保険はきかないのか？
自賠責は幸い、車検切れ期間中でも保険は下ります。
しかし
- 対人しか効かない
- 補償限度額は120万まで（ただし死亡や後遺症障害を除く）
となっていて、人身事故で相手が死亡や後遺症障害をかかえると自賠責からは1円も保険が下りないことになります。
車検切れと任意保険
自賠責とともに車検切れでも任意保険が残っていると保険が下ります。
参照
車検切れとともにすぐに切れてしまうことが多い自賠責はともかく、任意保険はしばらく残っているので任意保険だけでもあればまた話は違います。
もし任意保険もなく、相手が死亡などをする人身事故となれば人生は相当厳しいものとなるでしょう。
車検切れでの人身事故での罰則
車検切れでの事故では
- 刑事責任
- 行政処分
- 民事責任
と大きく3つの社会的責任を負わされることになります。
行政処分としてはほぼ免停は確実になります。
たとえ自賠責があっても車検切れについて6点のマイナスとなりますが、この6点の時点で免停となります。
車を仕事で使っているような場合には仕事をなくしてしまうということもあるかもしれません。
刑事責任としては検察庁に送検され、刑事罰が決まってきます。
「6月以下の懲役又は30万円以下の罰金」
というのが無車検での罰則ですが、自賠責が残っていればそこまで車検切れの期間が長くないので罰金だけで済むことが多いでしょう。
さすがに懲役までは少ないと思います。
事故現場で切符を切られないのですが、その後検察庁への出頭通知がきます。
警察が現場で切符を切らないので刑事罰がないということではありません。
参照
最後に民事責任ですが、ある意味でこれが一番きついかもしれません。
被害者が死亡、あるいは後遺症障害となると自賠責は効きませんので、相手にその分の補償を自腹で行っていかないといけません。
任意保険があればまたそこからの補償の部分は支払わなくても良いのですが、任意保険もなければ人生がかなりやばくなってくるでしょう。
通常、人生の大半を補償で終わってしまうということにもなりえます。
車検切れでの走行は人生を棒に振る
車検切れとなると前科者となる場合もあります。
この場合、次の就職にも悪影響が出てくることもあります。
前科も立派な経歴で、面接で隠したり、履歴書に記載せず隠したということで解雇理由になることもあります。
上記の補償問題とともに職業生活もかなり不安定になるということもあり、必ず車検は通して保険もかかった状態で車は運転していきましょう。
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厳しい言い方になりますが、車検に通さずに乗るという時点でドライバーの資格はありません。
ちょっとくらいは大丈夫という甘い考えをせずに、責任は果たした上でカーライフを送っていきましょう。
参照
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