車検切れの車のナンバープレートは返却する義務がある？

事情があって車検が切れて、さらに自賠責保険も切れてしまうということがあります。

経験のある人だと特に何も慌てないのですが、はじめての車検切れだと何をすれば良いのかと思うものです。

今回は車検切れとともにナンバープレートへの対応についても説明をしたいと思います。

車検切れと公道の走行

まず大前提ですが、車検切れや自賠責切れとどちらの状態に陥っても公道を走行してはいけません。

警察に見つかれば免停になる
事故を起こせば一生を棒に振ることもある

というようなことになることもあります。

ごくまれに車検切れのまま何年も車に乗っているドライバーもいるようですが、一生に責任を持っていない行為となります。

参照

「車検が切れた車を運転していたときの罰則の内容とは？」

車検切れとナンバープレート

車検切れ、自賠責切れとなると私有地は別として、公道は走行できないのですが、ナンバープレートに関してはドライバーの自由です。

つまり国に返納してもしなくても良いのです。

返納しない場合には自動車税（毎年5月ごろに納付書くが届くものです）が毎年かかります。

これが最大のデメリットで、税金が嫌という場合には面倒でもナンバープレートは返却したほうが良いでしょう。

ナンバープレートの抹消手続きといいます。

2000ＣＣの排気量の車だと1年で4万円程度かかりますが（排気量によって自動車税の金額は上下します）、この費用についてどう考えるのかで決めていくことになります。

車検切れの後にその車をどうするのか？

また車検切れとなったのには事情があると思いますが、その後将来的にどのようにしていくのかも大きな判断基準となります。

将来的には売却や廃車を考えている
またいつか車検を通して乗ることを予定している

ということでも違います。

売却や廃車を考えていればナンバープレートを納付しないのは正直無駄でしょうし、また車検に通す場合でもかなり先であればナンバープレートの抹消をしても良いかもしれません。

特に4月など微妙な時期に車検が切れて、その後しばらくして売却を考えているという場合にはすぐにナンバープレートを返却しなければいけません。

というのも5月には自動車税の納付期間になるので、急いでナンバープレートの返却をしないと売却予定でも課税されることがあるからです。

しかし1年以内に車検を通すという場合にはナンバーが変わるのが嫌という場合には抹消せずにナンバープレートをつけたまま放置しておくほうが良いでしょう。

ナンバープレートをつけたまままた車検に通すときによくあること

少しの間だけ放置してまた車検に通そうというような場合でも注意が必要なこともあります。

ケースによってはいつか車検に通そうと考えていても、その放置期間が案外長くなることもあります。

極端な場合に2年も3年も放置していて、やっと車検にまた通せる状況になりました。

このときにナンバープレートをつけたままだったという場合には

「累積している放置していた年数の自動車税を完納しないと車検に通せない」

というようになります。

上記のように一般的な普通車であれば1年で4万前後の自動車税となって、3年であれば10万を超えてきます。

車検費用もそこそこ高いわけで、それにプラスしてこの累積の自動車税も課税されるということは頭に入れておいてほしいと思います。

このような場合には面倒ではありますが、ナンバープレートを抹消しておくほうが良かったと結果的になってきます。

ちなみに車検切れとなっていて放置していても、また車検を通そうという場合にもそこまで車検費用が上がるわけではありません。

このあたりは以下のページに説明をしています。

また自動車税とともにある重量税という税金はナンバープレートの如何にかかわらず課税されることはありません。

参照

「車検切れの場合にはどの程度車検費用が高くなるのか？」

「車検が切れた車を放置していると重量税もかかってくるのか？」

車検切れの車を車検に通すのは面倒？

また車検に通そうというときには仮ナンバーの取得をして、車検場あるいは車検業者まで車を持ち込むことも必要となります。

または車検業者に車を取りに来てもらうということが必要となってきます。

取りに来てもらえばその費用が上乗せとなる場合もありますが、費用的には仮ナンバーのほうがはるかに安いです。

ただし市役所に手続きをしなければいけないということで面倒となってくるのがデメリットといえるでしょう。

参照

「車検の有効期限の延長を受ける方法」

「車検切れでレッカーをＪＡＦに依頼できるか？」

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