車検切れとなると公道を走行できなくなります。
そのため手続き的に通常時のような車検手続きとは違ってきます。
これを理由として車検切れだと車検費用が高くなると言われることもありますが、どの程度高くなるのかについて説明をします。
車検切れとユーザー車検
ユーザー車検というのは自分で車検場に持ち込み、車検を通してしまうことです。
手続き方法な検査内容については以下のページで詳しく解説しています。
参照
「平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる」
この方法で車検を通そうとすれば仮ナンバー取得が必須となってきます。
車検場まで走行して車を持ち込むことが必要となるのでというのが理由ですが、手続きは市役所などに対して行います。
仮ナンバーの手続きについては以下のページで説明をしています。
参照
有効期限は5日なのでこの間に急いで車検に通すということになります。
費用的には仮ナンバー申請は数百円ですから、車検費用としてはこの分高くなるとはいえますが、費用的に大きなものでもありません。
むしろ仮ナンバー申請の面倒さのほうが重要ではないかと思います。
車検切れと車検業者の活用
ユーザー車検をするドライバーが増えているといってもまだ車検業者に出してしまう人のほうが圧倒的に多いです。
この場合でも公道を走行できないのは変わりませんので、
- 車検業者に車を取りに来てもらう
- やはり自分で仮ナンバー取得をして車検業者まで運ぶ
- 自分でレッカーをチャーターして車検業者まで運ぶ
ということが必要となります。
ちなみに車検業者といっても指定工場と認証工場とがあり、認証工場だと車検場に持ち込みしなければいけないのはユーザー車検と同じです。
ですので車検切れという場合には指定工場のほうが良いかもしれません。
ちなみに指定工場といえば
- ディーラー
- 大きな整備工場
- 車検専門フランチャイズ
などが該当します。
参照
「車検の合格基準にも影響する指定工場と認証工場との違いとは？」
車検切れで業者に出す場合に高くなる要因としては
- 仮ナンバー費用
- 車検業者に車の引き取りを依頼した場合にはその費用
- 自分でチャーターしたレッカー代
などがあります。
検査自体の費用はそう変わりませんので、心配しなくても良いのですが、車検業者まで車を運ぶという費用が高くなる原因にはなります。
一番安い方法はやはり仮ナンバーですが、上記でも記載しましたように手続きが面倒ということがあります。
また車検業者に引き取りを依頼しても、業者によっては回送要員がいないという理由で断られることもあります。
ちなみにレッカーをチャーターと簡単にいいますが、ＪＡＦは車検切れの車両を運搬しないことを内規で定めています。
他の業者も似たような制度となっていて、車検切れでのレッカーチャーター自体苦労することも出てきます。
こう考えると確実に運搬するにはやはり面倒ではありますが、仮ナンバー取得といえるでしょう。
参照
車検切れと自賠責保険
車検の有効期限と自賠責保険の期限とに1ヶ月程度の差があるということは知っているでしょうか？
自賠責で25ヶ月の加入期間という中途半端な制度があるのですが、車検と自賠責の有効期限日の時刻に差があり、自賠責をより長く加入しないと自賠責切れを起こしてしまうのでこのような25ヶ月加入があります。
参照
車検切れでもこの25ヶ月加入となることが多いです。
通常の車検だと24ヶ月加入になるので、車検切れの場合には自賠責保険が1ヶ月分長くかけられて費用的には損となります。
1ヶ月といってもだいたい1000円程度のことですから、どの程度損といえるかは微妙ですが、保険料がこの程度はいつもよりは高いとはいえるということになります。
車検切れは費用よりも手間が問題？
上記のようにまとめてきますと車検切れといってもそう費用自体が大幅に上がるわけではないことがわかります。
むしろ仮ナンバーの手続きなど手間のほうが大きな問題ではないでしょうか？
もちろん放置期間が何年もあれば、錆などで車の整備費用が上がることは考えられます。
しかし1年以内であればバッテリーはともかくとして、そう車検費用自体に高くなる理由はないといえます。
車検切れで公道を走行しても少しなので大丈夫だろうと考えるドライバーもいるようですが、もし検問や事故に遭った場合には免停や多額の賠償責任を背負うことになるので人生が狂うことも出てきます。
絶対に安易に車検切れのまま走行するのはやめましょう。
参照
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