軽自動車の車検についての受け方から費用までを完全まとめ

 

車検では車種、重量にとって費用は若干違ってきます。

また特に軽自動車の場合、ユーザー車検といって自分で車検を通す場合には車を持ち込むべき行政機関も違います。

普通車から軽自動車に変わった場合には特に以下の点は押さえておいて欲しいと思います。

 

軽自動車の車検の間隔

 

普通車の場合

 

  • 新車   3年
  • それ以外 2年ごと

 

というような間隔で車検を受けないといけませんが、軽自動車も特に違いはありません。

また年数が10年を超えれば毎年車検が必要と思っているドライバーも多いのですが、そのようなことはありません。

10年以上の年数でも2年ごとの車検で問題ありません。

 

参照

1年更新の車検が必要な車の条件とは?

 

軽自動車の車検費用の相場や平均

 

車検では

 

  • 法定費用 自賠責保険、重量税、印紙代
  • 車検費用 車検業者に支払う手間賃、部品代など

 

というように2つに分けることができます。

軽自動車の法定費用は35000円程度となっています。

法定費用というのはユーザー車検といって後述しますが自分で車検を通しても、どこの車検業者に出しても同額で違いません。

違ってくるのは車検費用の部分です。

 

  • ディーラー
  • 整備工場
  • 車検専門フランチャイズ
  • スタンド、カー用品店

 

上から車検費用が高い順に並べています。

 

  • ディーラー       8万程度
  • 車検専門フランチャイズ 5万3千円程度
  • スタンドやカー用品店  4万5千円程度

 

が相場といって良いでしょう。

つまり軽自動車の車検総額はディーラーだと11~12万程度となってくるということです。

 

業者ごとの軽自動車の車検費用とサービス内容とを比較してみる

 

スタンドやカー用品店が安いのでそこですぐに車検に出そうと思う方もいるかもしれませんが、いくつかデメリットもあります。

ディーラーやフランチャイズはだてに高いわけではありません。

 

  • 自社ラインを通して自分のところで車検や整備をしっかりと行う
  • ディーラーは本当の意味での整備保証があること
  • フランチャイズの店舗はもともとが整備工場上がりなので整備能力が高い

 

特にこの3つの特徴があるといって良いでしょう。

スタンドでは指定工場ではなく、提携先の工場に車を下請けに出して車検をさせるという形態のところもあります。

このような場合には車検や整備不良となっても責任の所在があいまいです。

また整備士もどのような人が担当しているのかも見えないところがドライバーには不安といえるでしょう。

 

車検といっても安全に故障なく走行できるというお墨付きがつくということではありません。

重要なことは故障予防の観点から行う24ヶ月点検であり、この点整備能力やノウハウが決め手となってきます。

格安業者でも車検を通すだけならまったく問題はないのですが、車検に通っただけで大きな故障となってかえって修理費が高くつくということもあります。

 

最近ではいろいろな業種から車検に参入してはいますが、個人的にはディーラーかフランチャイズをおすすめします。

やはり整備能力の高さと費用とを考えればこの2つが理想といえるでしょう。

上記のようにディーラーが高いということであれば、そのときにはフランチャイズでという選択肢もありだと思います。

ただし車の調子が明らかに悪いという場合には絶対にディーラーにしなければいけないと思います。

 

参照

ディーラーに車検を出すメリットは安心感?

車検の整備保証とは何か?

フランチャイズ車検のメリットは明瞭料金と整備能力の高さ?

スタンドで車検をしてはいけない? スタンドのデメリット

 

軽自動車の車検費用は普通車と比較して本当に安いのか?

 

軽自動車というと重量税やその他の車検費用、燃費などで安く運営できるというイメージが強く、近年販売台数を増やしてきました。

しかし実際にはそこまで軽自動車に優位性があるようでもないといえます。

軽自動車の次に重量が軽く、販売価格も安いものに小型車(普通車)があります。

重量が1トンまでの車を指しますが、

 

  • 法定費用で約1万円安い
  • 燃費でも小型車でもむしろ軽自動車よりも優秀な車種もある

 

ということで正直いって優位性があるかは非常に疑問に思います。

車検に限れば、2年で1万の優位性だけということで(あってもあと車検業者に数万円程度)そこまで違わないことがわかります。

 

軽自動車の車検費用はなぜディーラーだと高いのか?

 

上記のように軽自動車といっても法定費用も加えれば12万を超えてくることも多いということです。

またディーラーによっては15万程度となることもあって、軽自動車でそこまで車検費用がかかるとは思わなかったというようなことも多いといえます。

突出してディーラーが高いわけですが、その理由としては

 

  • 次回の車検まで持たない部品もすべて交換する
  • 交換する部品もすべて正規部品である
  • 走行することと直接関係のない部品も交換する

 

ということがあるといえます。

その分ディーラー車検は安心ですが、費用が高いことがデメリットで、上記でも記載しましたがフランチャイズに車検を出すということも1つの方法です。

 

軽自動車の格安車検業者とは?

 

ディーラーがもともとの車検業者で、自社車両には一番詳しいというメリットがあります。

大して今はいろいろな企業が車検に参入していて、

 

  • フランチャイズ
  • スタンド、カー用品店
  • ユーザー車検代行業者

 

が格安業者と広くいって良いでしょう。

まだこのページで触れていないものにユーザー車検代行業者というものがありますが、業者では最安値といって良いでしょう。

ただし

 

  • ただ運輸支局に車検に出すだけ
  • 整備も点検もない
  • そのため車検に落ちることもある

 

というデメリットもあります。

この点詳しくは以下のページにまとめています。

後述するユーザー車検を考えていて、仕事を休めないというような方には利用するのは向いているといって良いでしょう。

 

参照

ユーザー車検代行業者に車検を依頼してはいけない?

 

軽自動車の車検費用とクレジット払い

 

ディーラー、フランチャイズ、スタンドなど基本的には多くの車検業者でカード払い、分割払いなどに対応しています。

整備工場であればまだそこまで対応できていないかもしれませんが、車検時にお金がないという場合には大きなメリットといえます。

ただし法定費用はクレジットや分割払いに対応していないところが多く、車検業者に支払う部分の費用しかクレジット対応していない業者が多いので注意が必要です。

 

「ごく一部の車検専門フランチャイズ」

 

が法定費用の分割払いなどに対応している現状で、そこまで期待できないといえるでしょう。

 

参照

車検業者ごとに法定費用をカード払いできるかは違う

車検業者ごとの支払方法と費用の後払いをする方法

 

軽自動車の最安値はユーザー車検

 

上記は業者を通じたものですが、最安値はユーザー車検です。

自分で運輸支局に車を持ち込み車検に通してしまうという方法です。

軽自動車の法定費用は33000円程度で、一番安いスタンドなどでも1万円前後の業者への支払いが発生してきますが、これが無料となります。

そのかわりにデメリットとしては

 

  • 平日に仕事を休んで車検にいかないといけない
  • 24ヶ月点検は自分でやるのは非現実的で大きな故障につながることもある

 

といったことです。

24ヶ月点検のみ業者に依頼するという方法もないわけではありませんが、それなら最初から車検業者に出すほうが良さそうにも思います。

 

参照

平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる

24ヶ月点検と車検との違いとは?

 

軽自動車の車検予約

 

ユーザー車検の場合には事前に予約をしなければいけません。

ただし軽自動車の場合には普通車と予約先が違いますので、間違えないようにしましょう。

 

軽自動車検査協会

 

といった機関にネットからも予約できます。

以下のページにリンクを貼っていますので、そこで予約をするようにしましょう。

 

参照

平日に休みが取れれば案外簡単にユーザー車検で車検に合格できる

 

初回の車検費用なのに案外高い

 

これは軽自動車に限らず普通車でもよくあることです。

新車となれば整備も点検もそこまでしなくても車検は通ると考えるわけですが、走行距離によってはほとんど2回目以降の車検費用と同じ程度の費用の見積もりが出てくるということも珍しくありません。

特にディーラーではこのような傾向が強いのですが、新車ということで故障の確率もそこまで高くはないのでたとえば今回だけフランチャイズ車検に出すことで節約をするという方法もあります。

次回は費用は高くてもディーラーに車検を出すというように交代で業者を使い分けるという方法もあります。

 

参照

新車の車検なのに車検費用の見積もりが引くほど高い

 

軽自動車の2回目の車検費用はどの程度か?

 

上記のように軽自動車でしかも初回の車検といっても12万から15万というような費用となってくるということが特にディーラーでは多いと思います。

これだけ費用を支払って車検や点検をするので2回目(5年目)の車検こそ安くなるだろうと思うかもしれませんが、ここでも期待を裏切られることになるでしょう。

2回目といってもやはり余裕で10万円を超えてくるでしょうし、15万程度までいくことも珍しくはありません。

すでに上で記載しましたように、車検などの維持費が安いと考えて軽自動車を選ぶ人が多いかもしれませんが、実はそこまで変わらないのが実際のところです。

 

  • 初回の車検をディーラーに出したとき2回目はフランチャイズに出す
  • 初回にフランチャイズにすれば2回目はフランチャイズにする

 

というように車検業者を互い違いにして車検費用を節約するというのが効果的で故障を招きにくい方法といえるでしょう。

 

軽自動車と普通車との車検の違い

 

軽自動車と普通車とで車検ではほとんど違うところはないといえます。

車検費用が若干安かったり、また車検場が違うという程度が違うといって良いでしょう。

その他、あまり違いはないのですが、細かくいえばどこが違うのかについて以下のページでまとめてみました。

 

参照

軽自動車は普通自動車と車検で違いがあるのか?

 

10万キロや年数10年で軽自動車の車検費用は上がるのか?

 

よく10万キロ、10年という基準で車検費用が上がったり、故障する確率が上がるので車の買い替え時期といわれます。

しかし案外そうでもありません。

最近の車は性能が格段に上がり、平均寿命が10年を超えてきていますし、また実際には15年などは楽に走行できることが多いと思います。

この程度まで走行して故障費用の見積もりを見ながら廃車や買い替えを検討するべきだと思います。

たしかに10年、10万キロを超えた時点でその回の車検費用は上がります。

それはこのタイミングで必要な部品交換があるからですが、また次回の車検費用は元に戻ります。

ですので10年などで買い替えを考えてしまうのはもったいないといって良いのです。

 

参照

車の平均寿命データから損をしない車検の考え方

車検費用は走行距離と年数のどちらで決まるのか?

車検費用と走行距離との関係性

 

軽自動車の車検証の変更

 

まずよくあるのが住所変更の手続きです。

引越し、また中古車の購入などでよく必要となってきますが、引越しをしたという場合であれば住所変更をしなくても問題ないこともあります。

住所変更をしないデメリットは自動車税の納付書が新住所に届かないということですが、以下のページでも説明しましたが県税事務所に電話で連絡することで住所変更しなくても納付書の郵送先を簡単に変更することもできます。

 

参照

引越ししても車検証の住所変更は必要ない?

 

また中古車として軽自動車を購入した場合には住所とともに名義も違います。

この場合には車検と同時に合わせて名義と住所変更も行ってしまいます。

手続きは軽自動車検査協会で行います。

ただし車検業者に出すという場合にはこの名義変更手続きも合わせて代行してもらえるので、面倒な方は依頼してみると良いでしょう。

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